山下美夢有選手が、米女子ツアー「マイヤーLPGAクラシック2026」でプレーオフの末に今季初優勝を飾りました。
5打差を最終日に逆転するという劇的な展開で、米ツアー通算3勝目をつかみ取っています。
この記事では、優勝の経緯を振り返りつつ、マイヤーLPGAクラシック現地取材で確認された最新クラブセッティングを、ドライバーからボールまで番手ごとに詳しく紹介していきます。
山下美夢有がマイヤーLPGAクラシックで優勝!
舞台はミシガン州のブライズフィールドCC
最終日を首位と5打差の7位スタートだった山下選手は、序盤から畳みかけるバーディラッシュを見せました。9バーディ、1ボギーの自己ベストタイ「64」をたたき出し通算17アンダーまでスコアを伸ばし、首位で並んだロティ・ウォード(イングランド)とのプレーオフへ。1ホール目の延長を制し、昨年11月のメイバンク選手権以来となる米国女子ツアー通算3勝目をつかみました。
優勝賞金は48万7500ドル(約7800万円)という大きな金額です。土壇場での逆転劇に、「自分にもまだ巻き返せるチャンスがある」と勇気をもらった読者の方もいるかもしれませんね。
この快進撃を支えたクラブセッティングを、ここから詳しく見ていきましょう。
クラブセッティングの紹介
山下選手はダンロップ(スリクソン/クリーブランド)と契約しており、ウッド系からアイアン、ウェッジ、ボールまで一貫してダンロップ製品でまとめているのが特徴です。一方でパターはテーラーメイドを使用しており、ブランドにこだわらず「結果が出る道具」を選んでいる印象を受けます。
ドライバー
ドライバーはスリクソンZXi(9度)です。
シャフトはSPEEDER NX GOLD(重さ40g台、硬さSR)を組み合わせています。
軽量シャフトを選ぶことで、ヘッドスピードを上げつつ振り抜きの良さを追求している狙いがうかがえます。小柄な選手でも飛距離と安定性を両立させたいという方には、参考になるアプローチではないでしょうか。
FW&UT
フェアウェイウッドはスリクソンZX MkII(3番15度、5番18度)に、SPEEDER NX GREEN(重さ50g台、硬さSR)を組み合わせています。
今回はロングウッド(7番ウッド)はバッグインしておらず、代わりにユーティリティで距離の階段を補っているようです。
ユーティリティはスリクソンZX MkIIハイブリッド(4番22度、5番25度)にVENTUS HB BLUE(重さ70g台、硬さS)を採用しています。
フェアウェイウッドよりも重めのシャフトを選ぶことで、長い番手でもしっかりミートできるバランスを取っているようです。「自分はロングアイアンやUTで距離が出にくい」と悩む方にも、参考にできるセッティングといえそうです。
アイアン
アイアンはスリクソンZXi5(6番)とZXi7(7番〜PW)の組み合わせに、ダイナミックゴールド(重さ80g台、硬さR300)を採用しています。
6番だけ番手違いのモデルを混在させることで、ロングアイアンのやさしさとショートアイアンの操作性を両立させる狙いが見えます。グリーンを正確に狙う精度の高さは、このアイアンセッティングにも裏付けられていると言えるでしょう。
ウェッジ
ウェッジはRTZウェッジを2本体制で構成しています。
48度にはダイナミックゴールド(重さ80g台、硬さR300)、52度・58度にはダイナミックゴールド(重さ90g台、硬さR300)と、番手によってシャフト重量を微妙に変えているのが特徴です。
PWに近い48度は他のアイアンとの一体感を重視し、52度・58度は重めのシャフトでショートゲームの安定感とスピン量のコントロールを高めているようです。
100ヤード前後の距離感づくりに苦労している方にとっても、ウェッジのシャフト重量バランスは見直しのヒントになるかもしれません。
パター
エースパターはスパイダー ツアーX クランクネックパターです。
長年使い込んだパターへの信頼感が、プレッシャーのかかる場面でも安定したパッティングを支えているのかもしれません。
ボール
ボールはスリクソンZ-STAR XVを使用しています。
しっかりした打感と強い弾道が特徴のモデルで、スピン量を管理しながらラインを出すタイプの選手にとって、ドライバーからアイアンまで強い球を作りやすいボールだとされています。
軽量シャフトでヘッドスピードを引き出しつつ、ボール側で球の強さを補うバランス感が、山下選手のセッティング全体を支えているといえそうです。
まとめ
山下美夢有選手は、軽量シャフトとやさしいヘッド、そして強い球が打てるボールを組み合わせることで、小柄な体格でも飛距離と安定性を両立させています。
今回のマイヤーLPGAクラシック優勝も、こうした緻密なクラブセッティングの積み重ねが土台になっていると考えられます。
