かつて「次世代のエース」として注目を集めた女子プロゴルファー・堀奈津佳選手。
最近になって「堀奈津佳問題」というキーワードが再び注目を集めています。
一体この「問題」とは何を指すのでしょうか?
また、長く続いたスランプを経た現在の成績やサポートするコーチについても、気になる方が多いはずです。
本記事では、過去の出来事と現在の状況を整理し、堀選手の今に迫ります。
記事のポイント
- 堀奈津佳問題とは?
- 堀奈津佳の現在の成績
- コーチは誰
堀奈津佳問題とは?
「堀奈津佳問題」とは、2013年に開催された「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」で起きた、ローカルルールの誤認をめぐる騒動を指します。
この大会では悪天候の影響で「スルーザグリーンにある球は拾い上げて拭ける」というローカルルールが適用されましたが、「元の位置に戻す(リプレース)」という説明が不十分でした。
堀選手はこれを「プリファードライ(6インチプレース)」と誤解し、数回にわたりボールを動かしてプレー。
しかし、2日目終了後に本人が誤認に気づいてLPGAに自己申告。
通常なら「誤所からのプレー」や「スコアの過少申告」で失格もあり得る事態でしたが、協会側の説明不備が認められ、堀選手には罰則なしという異例の対応となりました。
この裁定には他の選手やファンから批判の声も上がり、LPGAの運営体制やルール周知の在り方が問われるきっかけとなりました。
現在の成績(スランプから抜け出しつつある)
堀選手は2013年にプロ3年目でツアー2勝を挙げ、将来を期待される存在でした。
しかしその後は長期スランプに苦しみ、2015年にはシード権を喪失。
2016年にはレギュラーツアーで獲得賞金ゼロ、2017年・2019年は賞金すら獲得できない厳しい状況が続きました。
「もうプロゴルファーではない」と思ったこともあったという本人の言葉からも、その苦悩が伺えます。約10年にわたって不調が続き、出場機会も限られる中での戦いが続きました。
しかし2025年の「Sky RKBレディスクラシック」では、2013年以来12年ぶりとなるベストタイ「64」を記録。
かつての輝きを取り戻しつつある兆しを見せ、復活への第一歩を踏み出しています。
現在のコーチは誰?
現在、堀選手をサポートしているのは森守洋コーチです。
森コーチといえば、スイング理論に定評があり、数々のプロ選手の指導歴を持つ実力派。
復調のきっかけとなったのは、妹・堀琴音選手の活躍でした。彼女の推薦で森コーチに師事することとなり、「あの時の前向きさに戻れたかも」と感じたといいます。スイング軌道やリズムのズレを地道に修正し、再びツアーで通用する体制を整え始めました。
ただし、QTランキングは現在197位と厳しく、復活を確かなものにするには継続的な成果が求められています。
まとめ
「堀奈津佳問題」は単なるルールミスではなく、選手と組織の間にあるルール理解・説明責任のあり方を問い直す出来事でした。そして現在、堀選手は長いトンネルを抜けるべく、実績あるコーチとともに再出発を図っています。
華やかな復活劇とまではいかないものの、地道な努力と成長を続ける姿勢に、ゴルフファンとしては今後も注目していきたいところです。
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